turuhashi's blog

趣味のデータいじり

NFL2019シーズンOLのポジションの固定度ランキング

アメフトの世界では最も地味なポジションの1つでありながら、弱いとどうにもならなのがオフェンシブラインです。
通常LT,LG,C,RG,RTの5人一組で、ランプレーではRBの走路を開き、パスプレーではQBをプロテクトします。

選手交代が自由なアメフトにおいて、QBと一緒に攻撃中は通常出ずっぱりです。
5人のコンビネーションが大事で、シーズンを通して固定メンバーで戦えることが良いとされています。一方でタフなポジションでもあり、けが人も多く出ます。

本記事では2019年レギュラーシーズン16戦のうち、各チームがどれくらい固定メンバーで戦えたをツリーマップで可視化してみました。以下は例としてARIのケースです。

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ツリーマップの各四角形の大きさがオフェンスのスナップ数の割合を示しています。たくさん出場していれば面積が大きく、少ししか出場していなければ面積は小さくなります。5名全員がフル出場していれば、面積は5等分になります。ジャンボパッケージのようにエクストラOLとして出場するケースがありますが、例外的なケースとして考えていません。データはfootballoutsidesさんから取得しました。Select Teamからチーム名を選ぶとツリーマップが表示されます。

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NFLこのスケジュールが酷い2019

2017年2018年に引き続き、NFL32チームのBye Week明け日程の状況を、2019年スケジュールでまとめました。

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表は縦方向に32チームを並べ、横方向に17週分を並べています。

各セルの数値は、各週毎に自チームと対戦相手の準備期間の差を示していて、大きいほど自チームの準備期間が相手期間より長いことを表しています。
 準備期間の差 = 自チームの準備期間 - 対戦相手の準備期間
 自チームがBye明け、対戦チームが通常通りの場合、準備期間は+7の差があるとします。
反対に自チームが通常通り、対戦チームがBye明けの場合-7となります。
自チームも対戦チームもBye明けの場合、準備期間に差がないので0となります。
他にショートウィークやMNFなどの影響で-3や8などの数値も入ります。
青のセルが自チームのみがBye明け、赤のセルが相手チームのみがBye明けです。
 
今年一番きついのはNEで、Week8でCLE、Week9でBALと2週続けてバイ明けチームと対戦します。この直後にWeek10でByeなのですが、Week11の対戦相手もまた同じくBye明けのPHIとなり、準備期間の差はありません。
またWeek8はホームなのですが、Week9,Week11がアウェイなのもつらいところです。
 
次にきつそうなのが、MIAでWeek7で同地区BUF,Week8でPITと連続してBye明けチームとの対戦があり、さらに、いずれもアウェイになっています。
移動も考えると大変です。
 
反対に今年一番やさしいのはDETでBye明けチームとの対戦はなしになっています。
 
今年は一番きついチームと優しいチームとの差は25日で例年に比べると差は少なく、2018年よりは少し増えましたが、以前の30超えほどではありません。。
NFL側が少し配慮している気がします。
 
なお去年-11でワーストだったINDは見事10勝を上げ、WCでプレイオフに進出しています。ただJAC(-9)、DET(-7)、NYG(-7)、WAS(-7)は様々な事情でプレイオフは逃しました。

IWGPヘビー級王座の保持日数をツリーマップにしてみた


IWGPヘビー級王座の保持日数をd3.jsのツリーマップ機能を使って、可視化してみました。

データ元は新日本プロレスの公式サイトに準拠しています。

明らかに間違いと思えるサルマンハシミコフ選手の王座奪取日2016年5月25日(水)を1989年5月25日(水)に修正。

藤波辰巳藤波辰爾は後者に統一しています。

なおグレート・ムタ選手と武藤敬司選手は明らかに別人なので特に何もしていません。

67代王者の棚橋選手の8回目の保持日数は2019年2月9日現在の物です。

本当は選手のイメージカラーに合わせたかったですが、黒とか赤が多くなりやすそうなので断念しました。

NFLこのスケジュールが酷い2018

2017年にまとめてやったBye Week明け日程の状況を、2018年スケジュールでみてました。

 

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表の横方向に左から右にWeek1からWeek17まで、全32チームについて、次の試合間ので準備期間の差を見ています。

準備期間の差 = 自分の準備期間 - 相手の準備期間

各セルの数値は自チームと対戦相手の準備期間の差を示していて、大きいほど自チームの準備期間が相手期間より長いことを表しています。
マイナスは相手の方が準備期間があることを示しています。

セルの赤いところが自チームは通常スケジュール、対戦相手がBye Week明け(対戦相手がフレッシュかつたっぷり準備期間の)、
青が自分がBye Week明けでで対戦相手が通常スケジュール(自チームがたっぷりの準備期間)です。
両チームともBye Week明けの場合は、色はグレーです。

今年一番きついのはColtsでWeek8にOAK、Week12にMIAがBye明けになっています。ただしどちらもHomeではあります。
反対に今年一番やさしいのはARIでBye明けチームとの対戦はなしです。

今年は一番きついチームと優しいチームとの差は23日で例年に比べると差は少ないです。
32チームでの左は2011、2010年と同じくらいで、比較的穏やかな感じに仕上がっています。NFL側が少し配慮した結果なのでしょうか。来年あたりまた酷い感じにもなりそうですが。

 

2018年NFLドラフトのアナリスト評価を比較してみよう

 

2016年、2017年に続きNFLドラフトのアナリスト評価の比較を2018年もやってみました。

2016年 http://turuhashi.hatenadiary.jp/entry/2016/05/21/193241

2017年 http://turuhashi.hatenadiary.jp/entry/2017/05/04/231841

前回と同様に評価結果を散布図行列にしています。


散布図行列の作成はd3.jsを使っています。作成に当たってはこちらを大変参考にさせていただきました。

アナリスト評価は以下の5つです。
NFL.com
walterfootball
USAToday
CBS
Sports Illustrated

今年はFOXの評価が見つけられなかったのでUSA Todayに変えています。

アナリストの評価はA+を12、Aを11という具合に数値化していますが、プロット点が重複して見づらくなることを避けるため、微妙にずらしています。

 

グラフの見方

 

各アナリストの評価を1対1しています。5人のアナリストがいますので、組み合わせで5×5=25の散布図を描くことできます。
一番左上のグラフは、横軸がSports Illustratedのもので右方向に行くほど高い評価が与えられたことを示し、縦軸がNFL.comの評価で上に行くほど高い評価が与えられていたこを示します。(次の図は2017年物)

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 横軸評価は各グラフの上下方向で名前が載っている先です。縦軸評価は左右方向に名前が載っている先です。

一番右下のグラフの場合、横軸はNFL.com(Chad Reuter)、縦軸はSports Illustratedということになります。

右上方向に位置するチームが2人のアナリスト評価が共に高かったチーム、
逆に左下は共に低かったチームを表します。左上、右下に位置するチームは評価がアナリストによって割れているということになります。

2人のアナリストの評価が全く同じ場合であれば45度線に点が集中するはずです。
(5×5の対角上のグラフについては横軸も縦軸も同一アナリストによる評価なので45度線に点が集まります。一番右上のグラフは横軸縦軸共にNFL.comのもの)


グラフからわかること

 

まず2016年、2017年と同様にアナリストの評価はかなり分かれています。
評価が類似していれば、各散布図で45度方向に多くプロットされるはずですが、そうなっていません。

ちなみに相関係数をとってみた結果は次の通りです。

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2018年の相関係数+0.3から+0.5で、2017年が+0.5から+0.6であったことを考慮するとアナリスト間の評価の差が今年は大きかったことが分かります。

  

アナリストごとに特徴を見ていきます。

NFL.com(Chad Reuter)は点が右側によっているので、他のアナリストと比べると全体的に甘目の評価を与える傾向にあるようです。2017年も同じ傾向で、2016年のNFL.com(Bucky Brooks)も同様の傾向にありました。大本営の評価は甘めということでしょうか。
SI,CBSは真ん中あたりの評価が多くて差をあまりつけない傾向があり、Walterfootball、USATodayは他のアナリストと比べると評価に幅を持たせる傾向があります。
 

いくつかのチームを個別で見ていきましょう。

下の方にある○にポインタを乗せると対象チームがハイライトされます。


評価が高いのはNYG(A-, A, A+, B, A),CHI(A,B+,A, A, A),GB(A, A, B+, B+, A)の3チームです。(グレード評価はNFL.com,walterfootball,USAToday,CBS SportsIllustratedの順)

 

NYGはチームニーズに沿いつつ上位から下位まで手堅い指名が高評価されていました。

CHIは1順でスター候補生のLBラクアンスミスを指名しつつ、2巡51位で指名したWRアントニーミラーが高評価されています。
GBは1巡、2巡でニーズのCBを指名しつつトレードダウンで来年の2巡を確保したことが高評価されています。


反対に評価が低いのはSEA(C, D, D, D+, C)と厳しい評価が並んでいます。1巡指名RBペニーがリーチ気味であること、他のポジションニーズを置いてTEの高位指名が懸念されているようです。


評価が割れているのはCAR(A, A+, C-, A, A-)、NO(B, D, D, C+, B+)、IND(A-, C+, C-, B+,C-)でした。
CARはUSATodayのみが大きく評価を下げていますが、他のアナリストは高評価です。
USATodayは1巡DJムーアは良い選手と評価しつつも、既にパスターゲットが十分にあることと2巡指名CBダンテジャクソンはサイズの点で懸念をしているようです。

結果が出るのは少なくとも1年後、ドラフトの評価が完全に固まるのは3年から5年後です。答え合わせが楽しみですね。

NFLこのスケジュールが酷い

1.始めに

この記事はNFLの試合日程について書いています。ショートウィークやバイウィークの用語が分かっていらっしゃる方は冒頭は読まなくて、「2.スケジュールの不公平感」から読んでいただいても大丈夫です。

NFLでは、現在レギュラーシーズンは週に1回のペースで試合を行い、全16試合を17週で進めていきます。17週-16試合=1で、1試合余るのですが、これはバイウィーク(Bye Week)と呼ばれていて、試合が無いお休みの週です。

試合のない週は、次の対戦相手の分析や自チームの戦術の確認などに、十分な時間を取ることができます。また怪我の多いスポーツですので、1週間の休養は選手の回復に大変役立ちます。

バイウィークは各チームごとに異なった設定がされていて、2017年ですと早いチームでは4週目に、遅いチームでは13週目にお休みになる、といったチームごとの差が出てきます。対戦チーム同士のバイウィーク週が異なると、準備期間に差が生じることになります。

AチームとBチームの対戦を考えてみましょう。Aチームは休み(バイ)、Bチームは通常通り試合をした場合、バイウィーク明けのAチームはBチームの対戦に向けて2週間の準備期間が取れるのに対し、Bチームは1週間しか準備期間取れません。

この例ではバイ明けのAチームが有利に対し、バイ明けチームとの対戦のBチームは一般的に不利と言われています。

 さらに変則日程で通常日曜日の試合が、月曜日または木曜日に行われるケースあります。日曜日に試合してから木曜日の試合は準備期間や選手の回復期間がロクにとれないショートウィークとして嫌う方も多いです。一方で木曜日の試合があった場合、次の日曜日の試合は普段より長めの期間が取れます。ショートバイとかロングウィークとか呼ばれています。このあたりもチームごとに準備期間に差が出る要因になります。 

2.スケジュールに不公平感

 こんなツイートがありました。

twitter.com

 

バイウィークは各チーム1回なので、平等に割り振ればバイウィーク明けの対戦が年に2回を超えるというのは違和感があります。さらに僕の応援チームであるDETも今年はバイウィーク明けの対戦が3回設定されいますた。対戦相手がバイウィーク明けというのが通常どの程度の回数なのかを今回調べてみました。(集計間違いあれば指摘ください)

 

次の表は全32チームの2017年の対戦相手の準備期間を集計したものです。

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2017年対戦相手の準備期間

一番左の列はweek1です。直前はプレシーズン4戦目ですが、主力の出場は原則ないため、ここはノーカウントとしています。

その右隣のセルがWeek2のものでして、通常の日曜日の試合であれば7(日)の値が各セル入力されることになります。サーズデイナイトの試合が組まれたHOUとCINは互いがショートウィークのため準備期間4(日)が入力され、week1のサーズデーナイトだったNEとKCはweek2までの試合までに準備期間が10日が取ることができため、その対戦相手であるNOとPHIのセルに10(日)が入力されています。今年はハリケーンの影響でMIAとTBがweek1がバイに変更となったため、それぞれの対戦相手であるLARとCHIの対戦相手の準備期間が14(日)が入力されています。

このように対戦相手の準備期間が14日の場合が赤色で、14日未満10日以上の場合を橙色で、また対戦相手がショートウィークの場合は青色で示しています。

これをシーズン全部通して集計したものが右から2番目の値で、この値が小さいほど年間を通して対戦相手の準備期間が短いことを、大きい場合は対戦相手の準備期間が長いことを示しています。

こうしてみますと、ハリケーンの影響もあったTBが置いておくとして、GB、DETも酷いのですがNYGはさらに酷いことになっています。week6,7は連続して相手がバイ明け、week8は自分がバイウィークなのですが、week9の対戦相手もバイ明けで、条件はイーブン。さらにweek11もバイ明けチームの対戦となっています。これに対しKCはバイ明けの対戦がなしで、今年の対戦相手のトータル準備期間103日と、NYGの134日と比べて30日以上の差がついています。年間16試合ですから平均すると2日違うという事になります。

 

先ほどのNYGの対戦相手がバイ明けでも自信もバイ明けなら条件はイーブンという事を考慮して、自身の準備期間から対戦相手の準備期間を引いたもので、再集計して表をまとめなおしてみました。

準備期間の差 = 自分の準備期間 - 相手の準備期間

対戦相手と準備期間が同じなら0、相手のみがバイ明けなら数値は-7、自分がバイ明けで相手が通常通りなら数値は+7が入ります。

  • 2017年

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2017

これで見てもNYGの酷いスケジュールがよく分かります。

 ついでなので過去10年分の準備期間の差の集計結果表も貼っておきます。

  • 2016年

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2016
  • 2015年

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2015
  • 2014年

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2014
  • 2013年

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2013
  • 2012年 

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2012
  • 2011年

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2011
  • 2010年

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2010
  • 2009年

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2009
  • 2008年

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2008


10年分を見ますと準備期間の差の合計が-15を下回ると異常、さらに-20を下回ると相当希なケースであることが分かります。

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histogram

3.このスケジュールが酷かった

この10年間で個人的に酷いと思ったスケジュールをピックアップしてみました。

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2012年のPHIは4週目に先週サーズデーナイトだった同地区NYGと対決ご、5週目PHI6週目DETといずれもバイ明けのチーム対ア戦。7週目は自身がバイでしたが、8週目の対戦相手ATLもバイ明けでイーブン。さらに11週目も同地区対決WASがバイ明けという本当に酷い日程が組まれていました。この年のPHIは4勝12敗で地区最下位に沈みました。

 

2015年のSEAは6週目にバイ明けのCARと対戦。9週目が自身がバイウィークだったものの10週目の対戦相手は同地区対決ARIもバイウイーク明けでイーブン。さらに11週目、12週目は同地区SFと競合PITがいずれもバイウィーク明け。16週目の同地区STLも前週がサーズデーナイトで十分な準備期間という結果でした。前年2014年はスーパーボウルまで行ったSEAですが、この年は10勝どまりで地区首位は13勝のARIに譲りました。

2017年は現時点で最終的な結果は出ていませんが、NYGは前評判と比べると不本意なシーズンを送っています。

 2009年のATLは4週目に早々とバイウィークを迎え、5週目にSFを下した後は、6週目、7週目、9週目、11週目と6試合で4試合がバイウィーク明けのチームとの対戦でした。この年は9勝どまりでPOを逃しています。

 

2009年のBUFは、3週目の前週サーズデイナイトだったジェッツとの対戦のあと、7週目、8週目、10週目にいずれもバイウィーク明けのチームとの対戦が組まれました。この年のBUFは6勝10敗で地区最下位に沈みました。

4.準備期間の差と成績

最後に2008年から2016年の9年間について、準備期間の差の合計と勝ち数を比較してみました。横軸が準備期間の差の合計、縦軸が勝利数です。差が-20を下回ると11勝したチームがいないことが分かります。一方で差が-20より大きいと、そこまで勝利数に影響しているようには見えません。準備期間の差が直接勝ち星に影響を与えるという訳ではないように見えます。

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もし明確な関係が見られていればリーグの方も、多少は日程に配慮するのかもしれません。また移動距離はホームアウェイなど、他に勝敗に影響しそうな要因のバランスを取ることに苦心してバイウィークなどの差は考慮していないということかもしれません。

できることなら来年は準備期間の差が-20が超えないような公平な編成を望みたいところです。

2016年ドラフトのアナリスト評価の答え合わせ

2016年NFLドラフトのアナリスト評価は、シーズン後にどうなったのか答え合わせしてみましょう。

2016年の評価は去年の記事に用いた以下の6名を用いています。

ProFootballFocus
CBS (Rob Rang)
FOX
WalterFootball
NFL.com (Bucky Brooks)
NFL.com (Chad Reuter)

本来であれば全てのアナリストのドラフト直後とシーズン後の評価を比較したかったんですが、そもそもシーズン後の評価を出すアナリストが少ないみたいです。 

ということでシーズン後の評価はNFL.com(Bucky Brooks and Conor Orr)で統一です。評価の好みや傾向はアナリストによって差はあるでしょうが、何も結果が出ていないドラフト直後の評価よりは、シーズン後の評価の方が正しく評価できているだろうという仮定して、これを正解として答え合わせをしていきます。

グラフの横軸はドラフト直後の評価で右方向に行くほど良い評価だったことを意味し、また縦軸はシーズン後の評価で上方向にいけば良い評価だったことを意味します。各点が32チームを表しています。

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シーズン前の評価とシーズン後の評価が一致していれば、45度線に点が集まってくるはずです。これがバラバラに存在しているようであれば、ドラフト直後の評価があまり当たっていなかったということになります。

全てのグラフを見ていただければ分かりますが、基本的にシーズン後の評価と一致していません。相関係数でみてもほぼ無相関、walterfootballにいたっては逆相関です。

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元々2016年の評価はアナリスト同士の評価も分かれていたのですが、どのアナリストもシーズン後の評価に近くなかったというのが、ドラフト直後の評価が難しいことをよく示していると思います。

 

細かく見ていきましょう。

まず比較的評価が変わらなかった先です。

KCはFOX,NFL.com (Bucky Brooks)が低評価だったのですが、他の4人は高評価でシーズン後の評価も高かったです。

全てのアナリストが共通して評価の高かったTENも、シーズン後の評価は高めでドラフト直後の評価と一致していました。

 

一方で評価が大きく変わった先がATLです。シーズン後に最高評価(A+)が与えられたのですが、ドラフト直後に高評価を与えていたのはNFL.com (Chad Reuter)だけで、他のアナリストは低評価、特にPFFは32チーム中最低の評価(D+)でした。

ATLとは反対にシーズン後の評価は低い(D)のに対し、ドラフト直後の評価は高かったのがBUFです。このATLとBUFが最も評価が変わった2チームといえます。

MINもFOX以外はドラフト直後は高評価でしたが、シーズン後は低評価になっていました。

LARはシーズン後の低評価だったのですが、ドラフト直後の評価は両極端でWalterFootballとNFL.com (Bucky Brooks)が一致したものの、FOX、PFFの高評価は外れる結果に。

 

元々NFLのドラフト自体が壮大なくじ引きと例えられるように、ドラフト直後のアナリスト評価が成功しないのは当たり前なのかもしれません。もっとも1年だけの評価ですし、2016年は元々の評価自体がバラけていましたので、結果がなかなか一致しないのは特に評価が難しかった年なのかもしれません。