2016年NFLドラフトのアナリスト評価を比較してみよう
2016年ドラフトのアナリスト評価を散布図行列にしてみました。
散布図行列の作成はd3.jsを使っています。作成に当たってはこちらを大変参考にさせていただきました。
アナリスト評価は以下の6つです。
NFL.com Chad Reuter
NFL.com Bucky Brooks
WalterFootball
FOX
CBS Rob Rang
ProFootballFocus
アナリストの評価はA+を12、Aを11という具合に数値化していますが、プロット点が重複して見づらくなることを避けるため、微妙にずらしています。
グラフの見方
各アナリストの評価を1対1しています。6人のアナリストがいますので、組み合わせで6×6=36のグラフができています。
一番左上のグラフは横軸がPFFのもので右方向に行くほど高い評価が与えられたことを示します。
縦軸はNFL.com(Chad Reuter)のものを示していて上方向に行くほど良い評価が与えられたことになります。
横軸評価は各グラフの上下方向で名前が載っている先です。縦軸評価は左右方向に名前が載っている先です。
一番右下のグラフの場合、縦軸はNFL.com(Chad Reuter)、縦軸はPFFということになります。
右上方向に位置するチームが2人のアナリスト評価が共に高かったチーム、
逆に左下は共に低かったチームということになります。
左上、右下に位置するチームは評価が割れているということになります。
2人のアナリストの評価が全く同じ場合であれば45度線に点が集中するはずです。
(対角上のグラフについては横軸も縦軸も同一人物による評価なので45度線に乗っていることが分かります)
グラフからわかること
まず評価がかなり分かれています。評価が似たようなものであれば45度方向にたくさん点が乗るはずですが、そうなっていません。各アナリストの評価がばらけているということが言えます。
ちなみに相関係数をとっててもほぼ無相関でした。
NFL.com(Bucky Brooks)は点が右側によっているので、他のアナリストと比べると全体的に甘目の評価を与える傾向にあるようです。
いくつかのチームを個別で見ていきましょう。
下の方にある○にポインタを乗せると対象チームがハイライトされます。
全体2位を2回のトレードダウンして大量の指名権を取得したCLEですが、PFFでは高評価の一方、CBSでは低評価と正反対の結果になっています。
※一番下の行(横軸評価PFF)、左から2番目(縦軸評価CBS)のグラフ。
JACですが、まんべんなく高評価でして、2016年のドラフトは大成功といえるんじゃないでしょうか。評価が正しければ今後数年はかなりチーム力が上がってくると思われます。
僕の推しチームのDETですがまんべんなく中位にとどまっています。
他のチームではTENは全体的に高評価ですが、CBSとFOXは中位程度にとどまっています。
QBゴフのため指名権を大量放出したLAですが、NFL.comの2人とWalterfootballが低評価の一方、FOX、PFFは高評価と評価が割れています。
同様にQBウェンツのため指名権を大量放出したPHIですがFOXだけは高い評価ですが、他の評価は芳しくないです。
1順が剥奪されていたNEはNFL.com(Bucky Brooks),CBS,WalterFootballは低評価になっています。
MINはFOXは低評価、PFFは中位ですが他は軒並み高評価です。
ATLはPFF,WalterFootball,CBSと低評価が多いですが、NFL.com(Chad Reuter)のみが高評価です。
ARIはPFFが低評価、FOXは高評価と意見が割れまています。
ドラフトアナリストの評価は以上の通りですが、各選手の評価が固まりドラフトの結果として固まってくるのは3年くらい先でしょうか。厳しいNFLの世界ですが、若い人たちが道を外さずに頑張っていただきたいですね。