2017年NFLドラフトのアナリスト評価を比較してみよう
2016年にやったNFLドラフトアナリスト評価の比較の2017年版もやってみました。 前回と同様に描く評価結果を散布図行列にしています。
散布図行列の作成はd3.jsを使っています。作成に当たってはこちらを大変参考にさせていただきました。
アナリスト評価は以下の5つです。同じアナリストにしたかったのですが今年は評価してないサイトもあって前回と顔ぶれが変わっています。
NFL.com (Chad Reuter)
walterfootball
FOX
CBS
Sports Illustrated
アナリストの評価はA+を12、Aを11という具合に数値化していますが、プロット点が重複して見づらくなることを避けるため、微妙にずらしています。
グラフの見方
各アナリストの評価を1対1しています。5人のアナリストがいますので、組み合わせで5×5=25のグラフができています。 一番左上のグラフは横軸がSports Illustratedのもので右方向に行くほど高い評価が与えられたことを示します。 縦軸はNFL.comのものを示していて上方向に行くほど良い評価が与えられたことになります。
横軸評価は各グラフの上下方向で名前が載っている先です。縦軸評価は左右方向に名前が載っている先です。 一番右下のグラフの場合、縦軸はNFL.com(Chad Reuter)、縦軸はSports Illustratedということになります。 右上方向に位置するチームが2人のアナリスト評価が共に高かったチーム、 逆に左下は共に低かったチームということになります。 左上、右下に位置するチームは評価が割れているということになります。 2人のアナリストの評価が全く同じ場合であれば45度線に点が集中するはずです。 (対角上のグラフについては横軸も縦軸も同一アナリストによる評価なので45度線に点が集まります)
グラフからわかること
まず2016年と同様に評価がかなり分かれています。評価が似たようなものであれば45度方向にたくさん点が乗るはずですが、そうなっていません。 各アナリストの評価がばらけているということが言えます。 ちなみに相関係数をとってみた結果は次の通りです。
相関係数は+0.5から+0.6が多く、2016年の結果と比べるとアナリスト間の評価の類似性は高くなっていました。 といっても高くても0.6ですから、必ずしも評価は一致していないといえます。 NFL.com(Chad Reuter)は点が右側によっているので、他のアナリストと比べると全体的に甘目の評価を与える傾向にあるようです。2016年のNFL.com(Bucky Brooks)も同様の傾向にありました。
いくつかのチームを個別で見ていきましょう。 下の方にある○にポインタを乗せると対象チームがハイライトされます。
全体3位から2位へのトレードアップしたCHIがいずれのアナリストから低い評価を受けています。 同様に低い評価が多いのは、DET,LAR,NYGでした。
評価が分かれたのがNYJで、walterfootballでは高評価、SIでは低評価でした。 トレードを駆使して全体1位を含む3つの1巡指名を行ったCLEはいずれのアナリストからも高い評価を受けています。
CHIのトレード相手となったSFもまんべんなく高い評価を受けています。 また守備選手を中心に指名を行ったGBもまんべんなく高い評価を受けています。
シーズン後の評価はどうなっているか楽しみですね。
NFL逮捕.com
素晴らしいサイトを見つけたのでご紹介。タイトルの通り、NFLプレイヤーの逮捕*1データを可視化したサイト、その名もずばり、NFLArrest.com です。
同サイトでは2000年1月1日から直近までの逮捕データを集計してグラフ化しているそうです。見方は非常に直観的ですが、簡単に説明を。
①の部分は簡単な説明部分ですが、最後の文章は重要です。
”Keep in mind there are 1700 NFL Players and NFL player arrested lower than the USA arrest rate.”「NFLプレイヤーは1700名いるが、彼らの犯罪率は全米平均より低いことには注意です」
僕自身もNFLチームは犯罪者集団という悪いイメージを持っていましたが、それほど悪くないということでしょうか。
②の部分"The Arrest-O-Meter:"は、逮捕者なしの連続日数を横棒グラフで表示されています。
青色の部分が伸びているほど、記録が伸びていることを示しています。過去平均が7日、左端が過去最長記録70日(2016年5月28日現在)です。しかし平均7日というのもアレですが。③の部分がメインのグラグで、チームごとの逮捕数を要因別に積み上げ棒グラフになっています。棒グラフの部分にマウスオーバーすると内訳の詳細が出てきます。
下側の凡例(逮捕要因)の四角になっている部分にマウスオーバーすると色がハイライトされます。
さらにクリックすると対象の逮捕要因はグラフから取り除かれます。
棒グラフをクリックするとチーム別の詳細がでてきます。
④の部分は左から、逮捕要因、プレイヤー、ポジション毎にTOP5集計されています。アダム・ジョーンズさんの逮捕数9回(2016年5月28日現在)が光ります。
ちなみに要因別ですが、だいたい以下の通りとなっていると思われます。
DUI 飲酒運転
Drugs 違法薬物
Domestic Violence 家庭内暴力
Assault / Battery 暴力行為
Gun 銃不法所持
License / Traffic 交通違反
Alcohol 飲酒での迷惑行為
Disorderly conduct 迷惑行為(騒乱など)
Resisting 公務執行妨害?
Theft / Burglary 窃盗、不法侵入
SEX 性犯罪、買春、淫行
Animal Abuse 動物虐待
Murder / Manslaughter 殺人
グラフからもわかりますが飲酒運転と違法薬物絡みが圧倒的におおいですね。STOP DV!
*1:便宜上「Arrest」を「逮捕」と訳していますが、日本の逮捕と米国の逮捕が同じ概念なのかよく分かりません
2016年NFLドラフトのアナリスト評価を比較してみよう
2016年ドラフトのアナリスト評価を散布図行列にしてみました。
散布図行列の作成はd3.jsを使っています。作成に当たってはこちらを大変参考にさせていただきました。
アナリスト評価は以下の6つです。
NFL.com Chad Reuter
NFL.com Bucky Brooks
WalterFootball
FOX
CBS Rob Rang
ProFootballFocus
アナリストの評価はA+を12、Aを11という具合に数値化していますが、プロット点が重複して見づらくなることを避けるため、微妙にずらしています。
グラフの見方
各アナリストの評価を1対1しています。6人のアナリストがいますので、組み合わせで6×6=36のグラフができています。
一番左上のグラフは横軸がPFFのもので右方向に行くほど高い評価が与えられたことを示します。
縦軸はNFL.com(Chad Reuter)のものを示していて上方向に行くほど良い評価が与えられたことになります。
横軸評価は各グラフの上下方向で名前が載っている先です。縦軸評価は左右方向に名前が載っている先です。
一番右下のグラフの場合、縦軸はNFL.com(Chad Reuter)、縦軸はPFFということになります。
右上方向に位置するチームが2人のアナリスト評価が共に高かったチーム、
逆に左下は共に低かったチームということになります。
左上、右下に位置するチームは評価が割れているということになります。
2人のアナリストの評価が全く同じ場合であれば45度線に点が集中するはずです。
(対角上のグラフについては横軸も縦軸も同一人物による評価なので45度線に乗っていることが分かります)
グラフからわかること
まず評価がかなり分かれています。評価が似たようなものであれば45度方向にたくさん点が乗るはずですが、そうなっていません。各アナリストの評価がばらけているということが言えます。
ちなみに相関係数をとっててもほぼ無相関でした。
NFL.com(Bucky Brooks)は点が右側によっているので、他のアナリストと比べると全体的に甘目の評価を与える傾向にあるようです。
いくつかのチームを個別で見ていきましょう。
下の方にある○にポインタを乗せると対象チームがハイライトされます。
全体2位を2回のトレードダウンして大量の指名権を取得したCLEですが、PFFでは高評価の一方、CBSでは低評価と正反対の結果になっています。
※一番下の行(横軸評価PFF)、左から2番目(縦軸評価CBS)のグラフ。
JACですが、まんべんなく高評価でして、2016年のドラフトは大成功といえるんじゃないでしょうか。評価が正しければ今後数年はかなりチーム力が上がってくると思われます。
僕の推しチームのDETですがまんべんなく中位にとどまっています。
他のチームではTENは全体的に高評価ですが、CBSとFOXは中位程度にとどまっています。
QBゴフのため指名権を大量放出したLAですが、NFL.comの2人とWalterfootballが低評価の一方、FOX、PFFは高評価と評価が割れています。
同様にQBウェンツのため指名権を大量放出したPHIですがFOXだけは高い評価ですが、他の評価は芳しくないです。
1順が剥奪されていたNEはNFL.com(Bucky Brooks),CBS,WalterFootballは低評価になっています。
MINはFOXは低評価、PFFは中位ですが他は軒並み高評価です。
ATLはPFF,WalterFootball,CBSと低評価が多いですが、NFL.com(Chad Reuter)のみが高評価です。
ARIはPFFが低評価、FOXは高評価と意見が割れまています。
ドラフトアナリストの評価は以上の通りですが、各選手の評価が固まりドラフトの結果として固まってくるのは3年くらい先でしょうか。厳しいNFLの世界ですが、若い人たちが道を外さずに頑張っていただきたいですね。
NFL Salary Capの状況を可視化
D3を使ったのはtreemapを使うためだったのですが、もうちょっとD3っぽい機能を使いたいなあということで、いくつか手を加えました。
まずselect formからチームを選択できるようにしました。
次にtooltip機能で、mouseoverしている個所の詳細が出るようにしました。これは
D3.jsでSVGのグラフにツールチップを付ける方法3選 | Qaramell Blog さんとリンク先の参照にさせていただきました。最初はmousemoveに追随させていたのですが、元のtreemapが情報過多気味で、その上に情報が乗るとごちゃついた感じになったので、あえて入れませんでした。
その結果、はてなブログでは表示されなくなってしまいました。いろいろ試したのですが、僕の能力では解決方法が見つからなかったので、tumblrの方に投稿するということに。色も微妙に変えました。
> tumblr
出来上がりのイメージ
NFL Caphitのtreemap化で思ったこと
同地区4チームの結果を載せていますが、異なるチーム同士の比較は難しいですね。D#を緑、O#を青、スペシャルチームをオレンジ、キャップスペースは灰色にしていますが、繰り越しなどがあるので、総額が違うので調整しないといけないかも。総額別でキャンバスのサイズを横に拡大すればいいのかもしれません。デッドの部分もどう扱うべきかもまだ迷ってますね。
D3の方で配置が自動的に決めてくれるのでありがたいのですけど、チーム間の比較が難しくしている気がします。チームによって、オフェンスとディフェンスが横並びになっているか、縦並びになっているかの違ってしまうのも、比較が難しいですね。
そもそもtreemapは比較に向いてないってことなのかも。
そうはいっても、いろいろ勉強できてよかったです。