高橋洋一先生のSYNODOSの記事
あの記事の論理展開って何かに似てるなあと思ったら、コレでした。
小島
「あいつらのタッグは1+1が2なんだよ!
俺達はなぁ!一人の力が10なんだよ!
つまりよぉ!! 1+1=2じゃなくて!
10×10なんだよ!10×10で・・200だ!
計算方法が違うんだよ!ボケ!
10倍だぞ!!10倍!!」
(出処はこちら)
全体的に主張したい内容は分かる
「俺たちタッグチームが強い」=「リフレ政策が最高」
ただし1つの1つのロジックがどうにも理解できない。
「一人の力が10なんだよ」という箇所はかなり自分勝手な仮定を置いており、トレンド項は無視して相関とっていることや、相関の算出期間が都合が良すぎる問題と構造がよく似ています。
仮にここを飲み込んだとして、次の
「10×10なんだよ」「10×10で・・200だ!」
がすぐには理解できない計算方法なところは、
「相関係数が0.91なので9割説明できる」
という謎ロジックとよく似ています。
そして最後の結論
「10倍だぞ!!10倍!!」
に至っては、それまでのすべての仮定や計算結果をすっ飛ばして何の話だっけ?と思わずにはいられないところは
「1割の失敗に賭ける」
という高橋先生の結論への展開に良く一致していると思われます。相関係数が0.9だから外れる確率は0.1ということなのか?それでは相関係数が-0.9だと何が起こるんでしょうか?この辺の話がモヤモヤして主張したい内容がちっとも入ってこない状態です。
僕個人はリフレ政策の是非についてはなんとも判断できないのですが、真面目に統計をやられている方には途中の数字の導出には違和感が出るのは仕方ないと思われます。
いろいろ指摘している方が決して高橋先生の人格否定やリフレ政策を否定している訳ではないという事が分かれば、もっと建設的な話になるのではと期待しております。