turuhashi's blog

趣味のデータいじり

2016年ドラフトのアナリスト評価の答え合わせ

2016年NFLドラフトのアナリスト評価は、シーズン後にどうなったのか答え合わせしてみましょう。

2016年の評価は去年の記事に用いた以下の6名を用いています。

ProFootballFocus
CBS (Rob Rang)
FOX
WalterFootball
NFL.com (Bucky Brooks)
NFL.com (Chad Reuter)

本来であれば全てのアナリストのドラフト直後とシーズン後の評価を比較したかったんですが、そもそもシーズン後の評価を出すアナリストが少ないみたいです。 

ということでシーズン後の評価はNFL.com(Bucky Brooks and Conor Orr)で統一です。評価の好みや傾向はアナリストによって差はあるでしょうが、何も結果が出ていないドラフト直後の評価よりは、シーズン後の評価の方が正しく評価できているだろうという仮定して、これを正解として答え合わせをしていきます。

グラフの横軸はドラフト直後の評価で右方向に行くほど良い評価だったことを意味し、また縦軸はシーズン後の評価で上方向にいけば良い評価だったことを意味します。各点が32チームを表しています。

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シーズン前の評価とシーズン後の評価が一致していれば、45度線に点が集まってくるはずです。これがバラバラに存在しているようであれば、ドラフト直後の評価があまり当たっていなかったということになります。

全てのグラフを見ていただければ分かりますが、基本的にシーズン後の評価と一致していません。相関係数でみてもほぼ無相関、walterfootballにいたっては逆相関です。

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元々2016年の評価はアナリスト同士の評価も分かれていたのですが、どのアナリストもシーズン後の評価に近くなかったというのが、ドラフト直後の評価が難しいことをよく示していると思います。

 

細かく見ていきましょう。

まず比較的評価が変わらなかった先です。

KCはFOX,NFL.com (Bucky Brooks)が低評価だったのですが、他の4人は高評価でシーズン後の評価も高かったです。

全てのアナリストが共通して評価の高かったTENも、シーズン後の評価は高めでドラフト直後の評価と一致していました。

 

一方で評価が大きく変わった先がATLです。シーズン後に最高評価(A+)が与えられたのですが、ドラフト直後に高評価を与えていたのはNFL.com (Chad Reuter)だけで、他のアナリストは低評価、特にPFFは32チーム中最低の評価(D+)でした。

ATLとは反対にシーズン後の評価は低い(D)のに対し、ドラフト直後の評価は高かったのがBUFです。このATLとBUFが最も評価が変わった2チームといえます。

MINもFOX以外はドラフト直後は高評価でしたが、シーズン後は低評価になっていました。

LARはシーズン後の低評価だったのですが、ドラフト直後の評価は両極端でWalterFootballとNFL.com (Bucky Brooks)が一致したものの、FOX、PFFの高評価は外れる結果に。

 

元々NFLのドラフト自体が壮大なくじ引きと例えられるように、ドラフト直後のアナリスト評価が成功しないのは当たり前なのかもしれません。もっとも1年だけの評価ですし、2016年は元々の評価自体がバラけていましたので、結果がなかなか一致しないのは特に評価が難しかった年なのかもしれません。